死体の腐敗とメタンガスの発生
ねこ助の息抜きブログ

死体の腐敗とメタンガスの発生

生物が死ぬとその肉体はどうなるのでしょうか。少し不気味な話を綴ります。

日本では人が亡くなった場合、その遺体は火葬されて肉体は灰となります。しかし今回記述するのは放置されて火葬されなかった死体についてです。


-Contents-

・死体の行き着く先

・ジョンゲイシーと死体

・クジラの死体が爆発


死体の腐敗とメタンガスの発生


死体の行き着く先


死体の行き着く先は、二酸化炭素かメタンガスに分解される、あるいは天然のミイラ、屍蝋となり半永久的にその形を維持するかです。動物の死体は細菌や微生物により細分化されますが,同時に酸素による酸化反応により二酸化炭素へと分解されます。死体が土中に存在した場合、酸素量が少ないために腐敗によってメタンガスが多く生成されます。

死骸は四肢に加えて内蔵が真っ先に腐敗します。内臓の腐敗によりメタンガスが死骸の体内に充満すると死骸の腹が膨れ、破裂することもあります。

死体の破裂、これは衛生上非常に悪い現象です。破裂によって体内で繁殖した細菌が周囲にまき散らされるためです。土葬の多い欧米では、衛生上の問題を回避するためにエンバーミングという防腐処理を施します。


ジョンゲイシーと死体



映画「it」のペニー・ワイズのモデルにもなったシリアルキラー、ジョン・ゲイシ―の事件では殺害された遺体の調査が壮絶なものであったとされています。ジョン・ゲイシ―は殺害した多数の遺体を自身の床下に放棄していたためです。

床下に埋められた死体は全てが腐敗しきっており、発生していたメタンガスに現場の警官たちは激しい目眩と吐き気を覚えた。余りに腐臭が凄まじく、一度臭気に触れた衣服は臭気が染みついて洗浄不能になったうえに衛生面でも危険とされたため着用不可能となり焼却処分された。さらに、土中に埋められていた死体が空気に触れたことで再び腐り始めた。衛生局の分析で命に関わる危険な物質が大量に発見され、さらには毒性の強い細菌が検出された。このため郡は現場の捜査員たちに、作業用に使い捨てのジャンプスーツを支給し、傷の自己申告を徹底させ傷の申告をした捜査官を現場から外し、全員に髭を剃ることを禁止した。警察署の死体保管所はガス室と化した。(引用、wikipedia ジョン・ゲイシーより)


フィクションですが、遺体が腐敗によってメタンガスを発生させることを利用した捜査が映画『レッドドラゴン』で行われています。本作では、地中に埋められたネコの死体をメタンガス検出器で探せというセリフが存在します。


クジラの死体が爆発


メタンガスによる死体の爆発は人間の遺体に留まりません。体長20 mを超えるクジラの死体が岸に打ち上げられ、体内に溜まったメタンガスが爆発を起こすという事件が世界中で何件も報告されています。クジラは体重が数十トンもあります。その巨体に溜め込まれたガスの爆発は人間の遺体の破裂とは比べ物になりません。海岸にクジラが打ち上げられた際にはその場に放置しておくことは危険なのです。



今回は死後の肉体の腐敗をテーマについて書きました。幼い頃、子供ながらになぜ、愛する人の体を燃やすのだろうと悲しく思うことがありました。大人になった今、幼少時よりも知見が広がったため、遺体について再考しました。

本文で一言だけ触れたミイラ、屍蝋については記述を省きます。死後の放置遺体の腐敗進行やミイラについての記述は下記の本にさらに詳細に記述されています。もし興味の沸いた方がいらっしゃれば読んでみることをお勧めします。アレキサンダー大王の遺体の行方など、死体にまつわる興味深い逸話も紹介されています。